岡崎市のところてん製造販売の「味工房うめきん」は、100年企業を目指し、美味しい心太とともに環境貢献型商品として、消費者の皆さんに環境を守ることの大切さをPRします。

ところてんの「味工房うめきん(岡崎市)」

ところてんについて

天草の紹介(産地、採取、改良)

「ところてん」の原料は海に生育している「テングサ」という海藻です。 テングサを煮出してテングサに含まれているエキスを抽出して固めた物が「ところてん」です。「ところてん」の原料になるテングサは、正式には紅藻類テングサ目テングサ科に属する海藻で、一口にテングサといっていますが、実はいろいろな種類のテングサが生存しています。

テングサ類は、その多くが世界の暖海に分布する多年生の海藻(紅藻)です。寒天の原料として、世界的に採取されており、約80種近くが知られています。伊豆沿岸でのテングサ漁業の対象種は、マクサ、オニクサ、ヒラクサ、オバクサ(ドラクサ)、ユイキリ(トリアシ)などがあります。

伊豆大島産あらめ 三重県産まくさ
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徳島県産まくさ 和歌山県産とら草
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天草の産地と特徴

東京都伊豆諸島 72トン 品質最高でろ過も容易。ところてんの腰が強くなる。
静岡県伊豆諸島 106トン 品質最高でろ過も容易。ところてんの腰と粘りもある。
徳島県 36トン 粘りがあります。
愛媛県 99トン 粘りがあります。
和歌山県 27トン 糊分が多い。
高知県 6トン 粘りがあります。
三重県志摩半島 65トン 粘りがあります。
その他に、神奈川県、千葉県、大分県、長崎県をはじめ全国で産します。

更に詳しく→(株)森田商店(天草と糸寒天の専門店)をご覧ください。

天草の採取と改良作業

天草などの紅藻類は、干潮線から20-30m付近に生えており、海女さんたちが海に潜って刈り取っています。天草の収穫は、5月が最盛期です。海女さんが一日で取れる量は、約250キロです。水揚げされた天草は、まず水漬け水槽へ入れられ塩を抜きます。伊豆の天草の特徴は塩抜きをすることだそうです。次に天草を干し場に広げて乾燥させます。その後作業場へ搬入して年輩の女性が、手作業で根や貝殻などを取り除きます。これを「天草の改良作業」といいます。乾燥した天草は、ごわごわしており指を保護する為に、ゴムの指カバーをしたり、テープを筒状にしつらえて両手の指先につけていました。とても根気のいる大変な作業です。

塩抜き水槽と乾燥 貝殻をとります
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皆で改良作業します 出荷待ちの倉庫
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