岡崎市のこんにゃく製造販売の「味工房うめきん」は、100年企業を目指し、美味しい蒟蒻とともに環境貢献型商品として、消費者の皆さんに環境を守ることの大切さをPRします。
私たちは、この度環境省のお手伝いを頂き「カーボン・オフセット宣言」を致しました。
平成28年「日本の森と水と空気を守る」環境貢献活動を、スタートさせます。
弊社の商品である「生芋こんにゃく」と「ところてん」の成分は、ほとんどが水です。だから一番大事な原料は、「おいしい水である」と考えています。
創業百年を目指し、これからも会社を持続的に経営していく為には、たゆまぬ努力と時代に合った対応力が必要です。日本の伝統食品として素材を活かし「よい商品」を作り続けるためには、おいしい水と空気を育む森林を守ることが大切だと考えました。
それでは、弊社が取り組む環境貢献活動についてご説明します。
日本の国土に占める森林の面積は、約7割。世界の陸地の面積に占める森林の面積は、約3割。この数字は、日本の森林が環境に果たす役割の大きさを物語っています。
森林は光合成によってCO2を吸収し、O2を供給します。森林が蓄えた滋養に富んだ水は、森に住む生き物たちだけでなく、川や海に住む生き物たちを育てます。
例えば宮城では、牡蠣の養殖業者が森林を守る運動を積極的に展開していると聞いています。私たちは大切な自然を、後世に正しく継承しなければなりません。
―森は海を、海は森を恋ながら悠久よりの愛紡ぎゆくー
「森は海の恋人」のキャッチフレーズは、森と川そして海が有機的につながっていることを表しています。1988年、宮城県気仙沼湾のカキ養殖業者による植林運動が始まりました。
――これは、全国的に有名になった「牡蠣の森を慕う会」の人々の活動です。――
植林を呼び掛けた畠山重篤さんは、「気仙沼湾で養殖される牡蠣、ホタテ貝、ワカメ、昆布を育てるためにエサや肥料を与えることはありません。種苗をつり下げておけば、ひとりでに育ってくれると思ってきました。ところが、河川水が流れ込む海と、そうでない海とでは、植物プランクトンの発生が30倍から100倍もちがうことが分かったんです」
森林の腐葉土に染み込んだ雨水は、腐葉土の養分をたっぷりと含み、さらに土中の岩石のミネラル分をもらいながら、河川に流れ込む。その河川水の養分が海に注ぎ、海藻や魚介類を育てているのです。雪や雨が降らないと、魚介類の育ちが悪くなることに、漁民たちは経験から気づいていたといいます。
この続きは、参考文献:「Peoples Life人間の心に木を植える」をお読みください。
この宮城県の活動に触発されて、広島市カキ養殖連絡協議会は、1995年「緑の山で豊かな海」のスローガンのもと漁民による森づくり活動が開始されました。次世代にも引き継がれる事業となり、翌年には広島県全体に広がる環境保全活動になったそうです。
当初「カーボン・オフセット制度を活用し地元の水源林を守る活動を支援する取り組みを展開しよう」と考えました。しかし近隣の森林事業者は、現段階ではCO2排出権クレジット創出に係る認定を受けていないことが分かりました。そこで広く日本全体を眺め、地球温暖化防止のためのCO2削減に努力をしている事業者を支援することにしました。環境保全は弊社の使命と位置付け、少しでも貢献したいと考え環境貢献型商品開発に取り組むこととしました。
取り組みその1―――
森林事業者から排出権クレジットを購入します。(寄附型オフセット)
※環境支援先については、以下の3地域に決定しました。
岩手県 http://www.town.sumita.iwate.jp/docs/2015030200038/files/1_chirashi.pdf
山梨県 https://www.pref.yamanashi.jp/kenyurin/documents/j-ver.pdf
和歌山県 http://www.tohin-shokurin.com/environment/carbon-offset
今後,これらの森林所有者の皆さんとのネットワークづくりに取り組みます。
取り組みその2―――
消費者の皆さんへ環境貢献型キャンペーンの実施
地球温暖化防止のチラシや環境支援啓発のポスターを作ります。
企業のプロモーションを通じて、消費者の環境保護への関心を高めることで森林支援のサイクルを身近に感じていただけることを目指します。
取り組みその3―――
弊社の商品を環境貢献型商品と認定いただき、「商品販売を通じて得られる利益の一部で、日本の森づくりを支援する」ことを広く皆さんに周知いただけるように、「カーボン・オフセット宣言」をします。
「カーボン・オフセット」とは、自分の温室効果ガス排出量のうち、どうしても削減できない量の全部又は一部を他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)することをいいます。また「カーボン・オフセット制度」とは、社会を構成する皆さんが、地球温暖化を自分達の身近な問題として捉え、積極的に排出削減努力をすると共に、国内外の排出削減・吸収プロジェクトを支援することを目的としています。
「カーボン・オフセット宣言」とは、個別のカーボン・オフセットの取り組み内容を、社会全体に幅広く情報提供をすることを支援する仕組みです。
例えば、今回のように「有限会社 梅金」がカーボン・オフセットに取り組み内容を情報提供することで、環境省でこれらの内容をウェブサイトを通じて公表する仕組みです。
これによって、カーボンオフセットの取り組みが透明化され信頼性の向上や個別の取り組み内容がPRされることを目指しています。
地球温暖化を抑えるためです。大気中にある温室効果ガスは、程良く地面を温めています。ところが人間の活動は、化石燃料を燃やして温室効果ガスを大量に排出しています。これにより温室効果が高まり、多くの熱が地表面を温めることで、気温が上がっています。これが地球温暖化です。
人間の経済活動により排出される二酸化炭素等の温室効果ガスと、自然界が吸収する温室効果ガスを均衡させる必要がある。
私たちが日常の生活をする中で電気やガスを使ったり、飛行機や自動車に乗っても温室効果ガスは出ています。また、会社の電子機器や工場で製品を製造する際にも温室効果ガスが出ています。
カーボン・オフセット
どんなに頑張っても削減できない排出量を、別の場所で削減・吸収活動に資金を提供することで埋め合わせるのがカーボン・オフセットの考え方です。
EVIは、森林事業者と企業、消費者の3者の想いをつなぐ支援団体です。弊社は、今回の環境活動にあたり,EVI推進協議会のご協力により進めることができました。
企業は、調達サイトを閲覧し、魅力ある活動を応援します。 | 森林事業者は、クレジット認定を受け、排出権を創造し、販売します。 | 消費者は、会員サイトを閲覧し、興味のあるキャンペーンに参加します。 |
CSRとは、企業が社会に対して責任を果たし、社会と共に発展していくための活動です。弊社は、CSR活動として「カーボン・オフセット宣言」を実行しました。事業活動を続けていくうえでは、従業員、顧客、取引先、仕入先、消費者、地域社会、自治体や行政など多様な関係者とかかわりを持っています。彼らと積極的に対話し良好な関係を保ちながら経営を続けていくには、身の丈に合った社会貢献が必要と考えました。そこで、弊社は、CSR活動として「カーボン・オフセット」を実行しました。森林事業者を支援することは、水と空気を守ることにつながり、弊社が末永く経営を継続することができます。今後さらなるCSR活動の進化と発展を目指し、まずはできることからの一歩を、私たちはいま踏み出していきたいと考えています。